Kathy’s KitchenのTシャツ、できました!

今日は、先月完成したTシャツのご紹介です。
インスタグラムに写真は載せていたので
“気になってました〜!” と言ってくださる生徒さんも多く
早くブログで詳細を書かなきゃ!と思っていたんですが、今になってしまいました、、

すでに京都の工房には並べておりますので
手にとって実際に見ていただけますし、
すでにご購入くださった方もちらほら。
着心地、どうでしょうか〜?


このTシャツを作ってくださったのは
以前もご紹介したことのある、江戸川区瑞江に工場を構えている中村縫製さんです。
そう、今の八雲のアトリエにお引越しする前の
瑞江のアトリエのご近所さんです。


(↑この色は、今回の半袖Tシャツではないですが。)

去年の12月、まだ私が瑞江にいた頃。
もともと、中村さんのすごく着心地の良いカットソーの大ファンだった私が
ぽろっとTシャツの話をしたんです。
“仕事柄、夏はほとんどTシャツばっかりなので、いろんなとこのTシャツ買ってみたりするんですけど
なかなかこれっていうの、ないんですよね〜“ と。

中村縫製さんの既製の商品でも
半袖のTシャツ、あるんです。
それもとても肌触りが良くて素敵なんですが
ユニセックスなので、形がメンズっぽいというか、カジュアルな雰囲気で

カジュアル、良いんですよ!笑
良いんですけど、なんかこう、少し女性らしい形だったりすると
もっと良いなぁ〜なんて
失礼ながらもそんな話をしていたんです。

そしたら中村さんが
“だったら、キャシーモデル、作りましょうよ!うちで作りますよ!“ と
おっしゃったんです。



え、、、?

そんな、個人的なもの作ってくださるんですか??笑

とびっくりしましたが
“全然オッケーですよ〜作りましょう、作りましょう!“ と
あっけなく(?笑)
作っていただけることに。

まずは、キャシーさんの理想のTシャツ、教えてくださいよ〜と
どんどん話が進みました。

私が、むか〜しむかし、多分もう15年以上前に買った、すごく気に入っているTシャツがあって
もう、着すぎて穴開いたりしてるんですが
それと同じものはもう売られていないので新しく買い足すこともできず
ずーーっと持ち続けているんです。
それを中村さんに見せながら
“これ、このTシャツの形がすごく良いんです。“ と。

私的なこだわりポイントは

まず、袖の形。
ふつうのTシャツによくある、四角い、角ばっていて大きく開いた袖は
どうしても、男性的なイメージ。
ボーイッシュなイメージになりやすいし
袖の長さも中途半端で、ちょうど二の腕の途中くらいで袖が切れると
ただでさえしっかりどっしりしている私の二の腕が、さらにどっしりして見える、、、笑 と
常々思っていたんです。

なので、袖の形と長さは
まず拘りたいポイントでした。
写真を見てお分かりのように、
袖はフレンチスリーブにしてもらいました。

フレンチスリーブって、いちばん女性らしくて、腕をシュッと見せてくれる袖だと思うんです。
そして袖口がガバッと開きすぎていないので
自転車に乗るときや外に出るとき、
日焼け防止のために長袖のシャツを羽織ったりすることも多い私にはぴったり。
シャツの中で、Tシャツの袖がもたついたりすることもなく
スッキリと着やすいのです。

そして次のこだわりポイントは、首回り。

詰まった丸首は
これまたどうしても男っぽくなってしまう、、、
なので、首回りは少し広めにして
女性らしさを出したかったのです。
だからといって開けすぎると、前かがみになった時に下着が見えたりするので
そこは、ちょうど良いくらいで、とお願いしました。

最初、絶対Vネックがいいです!と私は言っていたんですが
サンプル制作の時に
“ついでに〜” と言って作ってくださったUネックが
着てみるとすごく可愛かったので
結局、両方作っていただくことにしました。

生成りがUネック、グリーンがVネックになっています。
私もそうですが、女性は
ネックレスなどを日常的に身につけていらっしゃる方も多いと思うので
ちょうど、それが素敵に見えるような開き具合にしてもらいました。

それから
これも大事なポイント、身頃のゆとりと全体の長さ。

これに関してはひとりひとり体型が違うので
合う人、合わない人がいるでしょうけれど
ぴったりしすぎてモロに体型を拾ってしまうのは嫌、でもガボガボすぎてルーズな感じも部屋着みたいで嫌、、、
丈が短すぎるのも嫌だし
長すぎるのもまた、カジュアルすぎて嫌、スカートにも合わせられるような長さがいい!

というわたしのわがままな意見を、笑
ちょうどいい具合で形にしてくださいました。

ちなみに私の身長は156センチ。


こんな具合で、形に関しては
私があーだこーだといろいろ意見を出させてもらいましたが
生地や編み方、縫い方に関しては
中村さんが良いと思うようにしてくれたら、きっと良い感じになると思うので〜と
ほとんどお任せしました。

すると、中村さんが作ってくれたのは
“丸胴Tシャツ“ という、吊り編み機で編んだ生地を筒のまま使ってTシャツにする、という製法のものでした。

この方法で作られたTシャツ
脇の下から裾にかけて、縫い目ができないんですよね。
そして、縫い目ができない、というだけでなく
伸縮性がいい!というのが特徴らしいです。

確かにそうですよね、全体が繋がってるってことは
伸縮性、いいですよね〜なるほど。

伸縮性ってとっても大事!
これは、着心地につながりますからね〜。
伸縮性が良いと、ダボダボっとしていないジャストサイズのものでも着やすく、動きやすい。
そして体に馴染むんです。

生地はもちろん綿100%。
綿本来の肌触りを実感していただけるはず。

中村さんいわく
“生地は柔らかくてふわふわ、でもしっかり伸び縮みする、呼吸をしているようなTシャツです!“ とのこと。

まさに、理想的です!でしょう!?



最近は、買いやすい値段のTシャツもた〜くさん売っていますし
大量生産のそれらに比べると、お値段も高めにはなってしまうんですが

ヨレヨレになったら捨てる、みたいな
Tシャツ使い捨て?ではなく
気に入ったものを長く着て欲しい、と
中村さんはいつもおっしゃっているし
私も、気に入ったものを長く着続けたい。

なので
着れば着るほどヨレヨレになっていく、のではなく
着れば着るほど味わいと雰囲気の出るTシャツを作る、という中村さんのコンセプトに
とても共感するのです。




書きたいことがたくさんあって
だいぶ長くなってしまいましたが、、、笑

左肩にはKathy’s Kitchenのタグも付けていただきました!

グリーンに染めてもらった方は
これまた私が数年前にアメリカで買った、すごく気に入っているTシャツをお見せして
“こんな色がいいんです!” とお願いしました。

濃すぎず、薄すぎず、鮮やかすぎず、暗すぎない、グリーン。

デニムに合わせるだけでもいいし
夏だと白いパンツに合わせたりすると、爽やかで素敵!

自分でも、早速着まくっております!

東京のアトリエでも
今月から手に取って見ていただけます。

中村縫製さんのTシャツは、1枚1枚、縫い子さんの手縫いです。
増産しない予定ですので
気になる方はぜひお早めに。

通販などは対応しておりません。ご了承ください。


追記:中村縫製さんでは販売されていませんので、中村さんの方にお問い合わせしないようお願いいたします。