どんなお菓子が食べたいんだろう

きょうは、お店番をしながら
時間があるので連投です。笑
先日、恵文社さんのウェブサイトに載せていただく記事のためのインタビューを受けて
わたしがおかし作りやアメリカンベイキングに興味を持ったきっかけや
独立して、今の仕事のスタイルを選んだ理由など
色々な質問に答えながら
自分でも、今までのいろんなことを
思い出していました。

そして、出来上がった原稿を送ってくださり
読んでいると
なんだか、不思議なかんじ、、、

自分で自分の気持ちを確認しているような、そんな感じがしました。


ずっと、アメリカのお菓子に憧れて
アメリカンスタイルが好きで、お菓子を焼いてきていますが
私のお菓子は
きっと、アメリカ本場の味、というわけでは
ないと思います。

なので、アメリカの人が食べて
わぁ〜懐かしい〜こういうの、おばあちゃんがよく焼いてくれてた〜と
言っちゃうような、パイやケーキでは
ないんだろうと思います。

私は、甘すぎるお菓子は好きじゃないし
着色料使いまくりの派手なケーキも好きではないし
毎日毎日お菓子を食べる必要も、ないと思っている。

なので、私のお菓子は
そんな私が、食べたい、作りたいと
思うものばかりなのです。
いま、東京で
かぼちゃのケーキのレッスンをしていますが
受けてくださった方が
すごく美味しかったです〜かぼちゃも美味しかった〜|!と
直接伝えてくださったり、メールをくださったり。

毎朝、レッスンの準備でかぼちゃを茹でながら
このかぼちゃ使うんだもん、絶対美味しいよなぁ〜と
思っています、笑

先日は、レッスンの時に
生徒さんとドライフルーツの話になり
“ここで買ったクランベリーが美味しかった!”と言ってくださって
そうそう、そうなんです〜!と。

私が使っているドライフルーツは
そのまま食べてもすごく美味しいものばかりだと
自信を持ってオススメできます。
きょう焼いたスコーンは
ドライイチジクとドライプルーンとくるみ。

シンプルで甘すぎない生地に、おいしいドライフルーツ。
そんな焼き菓子に、とても惹かれます。
ときどき、卵や乳製品を使っていないお菓子を焼くのも
アレルギーを持っているからではなく
そういうお菓子を食べたい時もあるから。

粉の味や砂糖の味が
よりストレートに、わかりやすく出てくるので
メープルシュガーや黒糖を使ったり、全粒粉やライ麦を使ったり。

私がよく行くポートランドのベイカーたちは
粉や素材にこだわる人がとても多く
だからいつも、ポートランドに行くと、刺激を受けます。
ただおいしいものを作ることだけが目的ではなく
出来るだけ地元の、近郊の農家さんが育てているものを使うことで
お互いサポートし合っていたり
オーガニックへの思いも強いし
自分の店だけでなく、地域全体のことを考えて活動していたり
あまり手を広げすぎず、ちゃんと手づくりで、ということを大事にしていたり。


色々なことを考えたり
話を聞いたり
本を読んだり

中心の柱となる大きなものは変わらずとも
たくさんのものや人に影響を受けながら
自分が焼きたいお菓子ってなんなの?と
いつも自分に問いかけてしまいます。

だから私は
その時焼きたい気分のものを焼くようにしているのです。
それはすなわち
わたしが食べたいと思うお菓子。

基準が、お客さんではなく自分、という
言っちゃいけないことを言っちゃってるような気もしますが、、、笑

でもきっと
自分がいいと思うものしか
作れないのだろうと思います。