まずはお知らせから。
今月のレッスン、オレンジチョコチップケーキは
今週土曜日、10月1日までで終わりますが
10月18日(火)15:00~
この日だけ、追加でこちらのケーキのレッスンを開催することになりました。
もし、予約し損ねたけど習いたい!という方がいらっしゃいましたら
ご予約受付中です。
メールにてお問い合わせくださいませ。
簡単なのにしっとりでおいしい~~と
すでに習ってくださった生徒さんにも好評のケーキです。
この機会に是非。
では、今日はトーストの話の続きですね。
まずは、わたしが食べたトーストの写真から~
まだありますが、これくらいにしときます、笑
パンが、どれも茶色いのが
見てお分かりだと思います。
全粒粉、スペルト小麦、ライ麦など
様々な粉が使われているのがこのベーカリーの特徴で
パンだけでなく、焼き菓子もそうでした。
わたしはいつも、シンプルにバターのみでいただきます。
なので、粉の味やそれぞれの風味の違いが分かりやすく
どれも、とてもおいしい。
もともとのパンがおいしいうえに、
トーストをオーダーすると、こんな立派な薪窯で焼いてくれるので
すごく香ばしい!のです。
たかがトースト、されどトースト。
シンプルだからこそ、ごまかしがきかないんですよね~。
こんなお店が、たまたまローラの家の近所にあってよかった~ラッキー!
このベーカリーをすっかり気に入ったわたし。
ポートランドでも早起きな私は
だいたい毎朝、おうちのみんなが起きてくる前に
朝ご飯を食べに出かけていたので
夕方、帰ってから
今日はここに行ったとか、何をしたとか、ローラと話すんですね。
わたしが毎日、いろんなベーカリーに行っていることも
ローラは知っているので
今まででどこがいちばんお気に入り??と聞いてきました。
わたしがこのベーカリーの名前を挙げて、
どれもすごくおいしいけど、特にこれがおいしかったの!!!と
その味、食感、風味、全てにおいてパーフェクトな
おいしすぎて感動したパンがあったんだよ!という話を
やや興奮気味に言うと、笑
"あそこのオーナーは友達なの。たぶん、言ったらレシピ教えてくれると思うよ!メールしとくね!” ですって。
えっ?
ええーーっ!?
ほんとですか!?
あまりに簡単にそんな風に言うから、びっくりだよ、ローラ。笑
その後、本当にローラはオーナーさんに連絡してくれたようで、
彼女が
”今、うちに泊まってる日本から来た子が、、、" という話をすると
ベーカリーのオーナーさんは
”どの子かわかるよ!" と言っていたらしい。
すでに覚えられちゃってる、笑
そりゃあそうか、
2日に1回のペースで、しかも8:00の開店と同時に入ってきて
いつも同じ席に座り(キッチンの中が見える席にいつも座っていた)
毎回、コーヒーと違う種類のトーストを注文しては
食べる前に写真を撮っている日本人。笑
そしてローラが言ったとおり、
わたしがいちばん好きだったパンのレシピを教えてくれるというのです。
しかも、わたしのために1本焼くから
帰国する前日にお店にとりに来てね。日本に持って帰ったらいいよ~と。
なんて親切な!というか
そんなことまでしてもらえるなんて、びっくりです。
わたしはもう、
えーーっ!きゃー!えーーっ!キャー!!といったかんじで
最終日を楽しみにしていたのでした。
約束通り、ポートランド最終日にお店に行くと
彼女は、レシピを用意していてくれました。
そして仕事の途中なのに、手を止めて出てきてくれて
レシピを一通り、説明してくれました。
上の写真は、わたしのために焼いてくれたそのパン。
長さ40センチほどはあるかという、大ボリューム。
お金を払おうとする私に、
いいのいいの、これはプレゼントだから!と言ってくれた彼女。
もちろん、レシピを教わったからといって
わたしはパン職人でもないし、
まったく同じものが焼けるわけではないけれど
でも、このパンは
わたしの人生において、すごく思い出深いパンになるはず。
これだけは、上手に焼けるようになろう、なりたい、と
思っています。
でも、レシピ見てたら、けっこう難しいんですけどね、笑
いやいや、あきらめない!
何度もトライしますよ~。
キッチンにも入れてくれました。
ちょうど、これからオーブンにいれるところのパン。
Thank you so much!と握手をして別れた後、
焼きたてのパンを抱えて歩きながら
ふと、考えました。
もし、逆の立場だったら自分はどうするだろう、と。
わたしが、ベーカリーのオーナーだとして
外国人の旅行者がお店に来て、その人がすごく気に入ってくれたからといって
こういう風にやってあげられるかな、、、って。
う~~ん、、
正直、できないかも。
いや、できるかな、、??笑
でも、こうして
自分がやってもらってうれしかったこと、感動したことというのは
ずっと忘れずにいたい。
そうすればいつか、自分がやってあげられる日が来るはず。
パンとレシピをもらったことはもちろん、それ以上に
そのオーナーさんの心の広さというか、深さというか、
それにとても心を揺さぶられました。
そんな人が焼くパンは
おいしいに決まってる。
なぜここのパンがこんなにおいしいのかを
彼女の中に、見た気がしました。
わたしも、そんなお菓子を焼く人になりたい。
強く、そう思いました。
素敵なお店と、オーナーさんに出会えたことに感謝。
つないでくれた、ローラにも。