さっそく、この週末から始まっているレッスン、
パイナップルアップサイドダウンケーキ。
よく膨らんでいるこれは、ひっくり返す前の様子です。
このケーキ、底に敷いたパイナップルの部分もおいしいんですが
なんといっても、この生地そのものがとってもおいしい。
何も特別なことはない、ただのシンプルなバターケーキの生地なんですが
なんだか懐かしいような、そんな雰囲気のある生地。
ふんわり柔らかく、
カステラのような仕上がりです。
すでにレッスンを受けてくださった方は
私が言いたいこと、わかってくださるでしょうか~。
焼きたては、そーっと切らないと崩れてしまうほど柔らかいのです。
でも、
バターを使って作るケーキ、いわゆる”バターケーキ”というのは
ずっとこの焼きたての柔らかさが持続するわけではありません。
どんなにふんわりしていても
冷蔵庫に入れると、生地が冷やされて
キュッと硬くなってしまうのです。
じゃあ、硬くならないように常温で置いておけばいいかというと
焼いた翌朝くらいに食べてしまうのならそれでも構わないですが
やはり、数日かけて食べるとなると
常温保存はちょっと心配。
とくに、これからの季節はね。
もう、だいぶ暖かい日も増えてきましたから
気を付けないといけません。
仕方なく、冷蔵庫に入れておいたケーキ。
硬くはなりますが、大丈夫。
しばらく冷蔵庫から出しておいて、常温に戻してあげると
また柔らかさが戻ってきます。
ガチガチに緊張してかたくなっていたのが
ふわ~っと緩んでいく感じ。
↑ ひっくり返す瞬間は、ちょっとドキドキです。
でもね、
いくら常温に戻しても
焼きたてのあのふんわ~りしたかんじは
もう戻っては来ません…。
そう、やわらかいあのおいしさが味わえるのは、焼いたその日だけなんですよね~。
以前、ケーキ屋さんに勤めていた時も
時々このパイナップルケーキを焼いてお店に出していたのですが
ずーっと思ってました。
ホントは焼きたてのあの生地を食べてほしいんだけどな、、って。
でも、それはできないことでした。
お店で売るには、きれいにカットして、1ピースずつ袋に入れておかないといけない。そうしないと、切り口が乾燥してしまいますからね~。
それに、焼きたてはふんわりとおいしい分、
きれいに切るのが難しいので
いったん冷やして、切りやすくしたり。
それに、販売するときは冷たいショーケースの中。
おいしいんですよ、
冷えていたって、しっとりしていておいしいんです!
でも、あの焼きたての、、、
ちょっとしつこいですが、笑
いつもそう思っていました。
なんとかこの焼きたての生地を味わってもらうことはできないかしら、、、
そう思い続けていた私が思いついた、いちばんいい方法。
それが、
レッスンで教える、ということでした。
自分で焼けば、焼きたてが食べれるじゃないか!と。
他のお菓子だってそうです。
アップルパイなんかも、
やっぱり焼きたてって最高においしいのです。
それは、一度冷たくなったパイを温めなおすのとは別格のおいしさ。
でも、
焼きたてのアップルパイは
きれいに切ることができません。
切ろうとすると、パイ生地はぐっちゃぐちゃ。
家で食べるなら構わないけど、お店で売るにはちょとね、、、というかんじです。
じゃあ、焼きたてを味わうには
自分で焼くしかない!ですね。笑
私が先生として教えているのには
いくつかの理由があるけれど
これも、理由の一つです。
というわけで、今月のパイナップルケーキのレッスンにご参加くださるみなさま、
ぜひ!ぜひ、お家にもって帰ってすぐに
一切れだけでも食べてみてください。
いったん冷蔵庫に入れてしまう、その前に!