つづきのつづき

別のお店を探す、と言っても

簡単にみつかるのかな、、という私の心配は

的中~!

お友達が、車で4、5件のお菓子屋さんやベーカリーに連れて行ってくれて

そこでいきなり、直談判。

まずはそのお友達がお店の人に、簡単に事情を説明してくれるのですが

その友人も、

何でもかんでもやってあげると私のためにならない、と思っていたようで

"あとは自分で自己紹介して!” と

バトンタッチ。

私は、日本でどんな仕事をやっていたのか、ここで何をしたいのかを

自分なりに一生懸命説明しました。

 

でも、どこのお店も

答えはNOで、受け入れてもらえなかった。

そりゃあそうですよね、いきなり知らない日本人が来て

1週間だけ働かせてくれと言われても

まず、信用していい人なのかどうか、わかんないですからね。

私が逆の立場でも、きっと断るよなぁ、、、なんて思いつつ。

最初のお店は、オーナーさんが私の友人の知り合いだったから

すんなりオッケーしてくれたんですね。

 

もう、しょうがないかぁ~あとはのんびり過ごして

日本に帰ろうかな、とあきらめかけていた時に

”ちょっと遠いけど、もう1件ある。最後にそこに行ってみよう!”と友人が。

もうほとんど期待せずに、とりあえず行ってみたのですが

なんと、そこが"Welcome!" と言ってくれました。

 

前のお店よりもこじんまりとした、

”手づくり” であることを大事にしているというそのケーキ屋さんは

とても雰囲気がよく、

そして何より、ショーケースに並んでいたお菓子たちが、

とてもおいしそうでした。

”来てもいいけど、その代わり、黒いパンツにシェフコート(白い、厨房で働く人がよく来ているジャケットみたいな服)、滑り止め付きのシューズで来てね。”と言われ

帰り道、

その一式を買いに行ったのを思い出します。

 

そんなこんなで働く先が見つかって(あ、前のお店もここも、もちろん無給ですよ)

結局、帰国直前まで

働かせてもらえることになりました。

こちらのお店の仕事も、朝は7時出勤。

私が起きるのは平気なんですが、

毎朝、私のために早起きして

お店まで送り迎えしてくれた友人にも、感謝です。(もちろん、自分の仕事もある)

 

こちらでは、特に”何担当”と決められることなく、

私より少し年下の女の子がいて、

彼女と一緒に、様々な仕事をさせてもらいました。

彼女は、小さいころからお菓子作りやお料理が大好きだったの!と

キラキラした目で話してくれる、キュートな女の子で

短い期間でしたが、仕事以外でも

おうちに連れて行ってくれたり、一緒にご飯を食べに行ったり

彼女がいてくれたおかげで

楽しくすごせました。

 

 

つづく