Europe log 3

今日は、ベルリンのカフェの話。

ベルリンの街を歩いていて思うのは


カフェ、多いなぁ、、、


ということ。カフェが何軒も並んでいる、なんて

当たり前の光景です。

そして、上の写真のように

店の表にテーブルと椅子を出しているところがほとんどで、

こんな歩道ぎりぎりまで出しちゃっていいの??ってくらいぎりぎりまで

出しちゃってます。

思わず写真を撮りたくなるような可愛いカフェが多かったな~という印象もあります。


平日はわりと空いているカフェの席も

週末になるとどこもいっぱいで

若い人からおじさま、おばさま、お年寄りまで

お昼にカフェでのんびり過ごすことが、リラックスした休日の過ごし方なんでしょうね~。


特に、ちょうど今の季節は

こうやって外のお席で座るのが気持ちいいですからね~

(私が行ったときは、毎日28度ぐらい、でした!)

可愛いカフェいっぱいだなぁ~なんて思いながらぶらぶらしていたとき、

赤いテントが素敵な、こんなお店を見つけました。


あっ・・・


見覚えがあります。

そう、ここ、来たことがありました!

9年前、1か月ほどベルリンにいたときにも

来たことのあるお店でした。

当時の私も、やはりカフェや焼き菓子が好きでしたので

目に留まったのでしょうね~

”赤っ!!" と思ったのを思い出しました。(店内も赤で統一されている)

こんな場所だったっけな、、、と

場所の記憶は全くなかったのですが

このカフェに来た事だけは、はっきりと覚えています。

たしか、9年前には

表にこんなたくさんのテーブルやいすは並んでおらず、

入り口横にベンチがひとつ、置いてあったような。

ご近所も、こんなにいろんなお店はなかったような。。

なのになぜ覚えているのかというと


最初は、ただなんとなく、可愛いな~と思って

中に入ったんだと思います。

とてもこじんまりしたお店でしたが、レジ横のカウンターに並んでいる焼き菓子が

なんだかとてもおいしそうだったので

私は、コーヒーとリンゴのケーキを注文したのです。

(注文したものまで覚えてる、、)

そのリンゴのケーキがですよ。

びっくりするほど美味しかったのです。

素朴~な感じの、ほんとにただのリンゴのケーキ、だったんですが

そのおいしさに感動して

当時、ベルリンに滞在している間に

あと2回ほど、行ったんですよね~。


こうしてあの時のことを思い出してみると

"おいしいもの"の記憶ってすごいなぁ~と思います。

思いません??

たった1個のケーキの味が、たった1個のパンの味が

ずっと忘れられない、、、ってすごい。

まぁ、味だけではなく

その時のシチュエーションとか、一緒にいた人とか

いろんな条件が重なって忘れられない思い出の味、というのも

もちろんあるでしょうけど

ただそれが美味しくて、ずっとその人の記憶に残る、って

すごいことだと思います。


中にも入ってみましたが

リンゴのケーキはなくて

お店の人も、9年前とは違う人でした。(お店の人の顔までしっかり覚えてる)

それでもなんだか、このお店に

偶然またたどり着いたのがうれしくて

この気持ちよさそうな表のテーブルで、アイスチャイを頂きました。

もし私が自分のお店を持っていて

数年前に、たまたま来てくれたお客さんが

あの時食べたケーキの味が忘れられない、と言ってまた訪ねてきてくれたら

そりゃあもう、すっごいすっごいハッピーだろうなぁ~と

うれしくって仕方ない!ってかんじだろうなぁ~と

思います。

いつかそんな日が、くるんだろうか・・・?笑