先日の続き、コーヒーショップの話。
Courier Coffee。
ダウンタウンにある、この小さなコーヒーショップは
自家焙煎のコーヒー屋さんです。
オーナーのJoelは
焙煎もするし、お店に立ってコーヒーも淹れるし、
お店で販売するお菓子も作るし、
それに必要な材料をファーマーズマーケットに買いに行くし、
ローストした豆を配達もする。
ほとんどのコーヒーショップは
どこかのベーカリーで作られたペイストリーや焼き菓子を仕入れているけど
彼は、自分のところで作ることにこだわっています。
カヌレ、チョコチップクッキー、マフィン。
品数は多くないけれど、
このカウンターの中にあるオーブンで焼いていました。
マフィンには、その時の旬のフルーツを
ファーマーズマーケットで買ってきて入れるんだって。
この時は、りんごでした。
生地はしっとり、とってもおいしかったです~
いちばん人気はカヌレ、らしいけれど
この日は残念ながら出会えず、
それにしても、なんでコーヒーショップでカヌレなんだろう…
なにか、Joelの家に代々伝わる秘伝のレシピでもあるのか、
特別な思い出や思い入れのあるお菓子なのか、
ずっと不思議だったのですが
後に聞いてみると
”形が可愛いから!” だって!
それだけ?!笑
10月の終わりごろ、ちょうどハロウィンの前日に
Joelの家に遊びに行く機会があって
ジャックオランタンを作りました~
この時期、どこのスーパーへ行っても
ジャックオランタン用のパンプキンが山積みで売られているので
自分好みの形のものを選んで購入、
まずはこうやって、中をくりぬきます。
それから、ナイフで目や鼻、口をくりぬいていく…
こんなかんじにね。
そして、中にキャンドルを入れて火を灯すのです。
この時期は
歩いていても、いろんなおうちのポーチ(入り口のドアの前)に
こういったパンプキンやおばけのデコレーションなどが見られるので
とても可愛いですよ~。
やっぱりハロウィンへの気合の入れ方と楽しみ方が、日本人とは違う!
お店では美味しいクッキーやマフィンを焼いているのに
”スコーンは作ったことない"と言って
レシピ本を見ながらアップルスコーンを作ってくれたJoel。
焼き菓子はなんでも作れる、というわけではなく
お店に置くためのカヌレ、クッキー、マフィンだけを
習って練習したらしい、です。
めずらしいパターンよね、笑
確かに手つきがぎこちなくて、
あ~そこはこうしたほうが…と思わず横から口をはさみたくなる、笑
同じくJoelが作ってくれた、スパイスたっぷりのホットアップルサイダーも
いただきながら、
楽しいひとときでした。
彼は、焙煎した豆を自転車で配達しています。
というか、
自転車で配達できるところにしか、売らないんだそうです。
できるだけ、ガソリンを使わないほうがいいんだよ、と。
お菓子を自分の所で焼くのも、そう。
よそに注文すると、それは車で運ばないといけなくなるから。
そして毎週水曜日には、顔なじみのマーケットで
お菓子に使う卵を買い、
土曜日のファーマーズマーケットでは、いつものお店で
オーガニックのりんごを買う。
彼なりの考え方やこだわりが、そこらじゅうにある、
Courier Coffeeは、そんなコーヒーショップでした。
またポートランドに行く機会があれば、
必ず訪れたいお店です。
そして素敵なお店の極めつけ、
アナログレコードで流している、お気に入りのサウンド!
そういえば、Joelの家には
ものすごい数のレコードがあったな…